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NAB Show 2026|空間コンテンツの撮影から活用までをシームレスにつなぐ

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ソニーは、米国・ラスベガスで現地時間2026年4月19日(日)から22日(水)まで開催された国際放送機器展「NAB Show 2026」に出展しました。今年のソニーブースは、「The Power Behind Your Story」をテーマに掲げました。

近年、映像制作の現場では多様な映像表現へのニーズが高まり、バーチャルプロダクションやXRを活用した空間コンテンツ制作が拡大しています。こうした市場ニーズを支えるソリューションとして、ソニーは「XYN™」の空間キャプチャーソリューションの提供を開始しています。映画・ドラマ・CM制作などのバーチャルプロダクション向けに、大型LEDウォールやリアルタイムレンダリング環境を想定したプロダクション品質のフォトリアルな3DCGアセットを、撮影・生成・活用の一連のワークフローで効率的にサポートします。今回の展示では、主にバーチャルプロダクション制作における具体的な連携を多くの来場者にご紹介しました。
本レポートでは、空間コンテンツ制作の新たな選択肢となる展示内容について、会場の様子とともにご紹介します。

展示ブースのご紹介
現実空間を3DCGアセット化し、背景として活用する | バーチャルプロダクションとの連携

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今回の出展では、In-Camera VFX環境を構築し、バーチャルプロダクション技術とXYNのソリューションを用いたデモンストレーションを実施しました。 ソニーのカメラトラッキングシステム「OCELLUS」と、LEDディスプレイ「Crystal LED VERONA」を用い、XYNの空間キャプチャーソリューションで生成した背景アセットをVENICE 2のカメラの動きに連動して表示し、撮影現場での活用をイメージできる体験の場としました。
マーカーレスによる効率的な安定したカメラトラッキングと共に、手軽に生成できる背景アセットの品質の高さもご確認いただけました。バーチャルプロダクションの制作フローをトータルソリューションとしてご提供できるソニーならではの展示となりました。

Capture、Create、Utilizeで描く空間コンテンツ制作のワークフロー

XYNのブースでは、空間キャプチャーソリューションの提供開始にあわせ、「Capture(撮影)」「Create(生成)」「Utilize(活用)」という一連のワークフローに沿って、3つのアプリケーションをご紹介しました。 



Capture(撮影):撮影支援ツールによる現場の効率化

Capture(撮影)のプロセスでは、バーチャルプロダクション向けの背景アセットなど空間コンテンツの撮影を支援するアプリケーション「XYN Spatial Scan Navi」を展示しました。デジタル一眼カメラα™(Alpha™)とスマートフォンを接続して使用することで、空間コンテンツのための撮影を支援します。 ブースでは実機を用いてインターフェースをご覧いただきながら、ブース空間やオブジェクトの撮影を実際にご体験いただきました。
空間コンテンツの撮影に専門知識がない方でもスムーズに操作できる点が好評で、「ゲーム感覚で直感的かつスムーズに取り組めそうだ」といった声が多数寄せられました。

Create(生成):クラウド処理とアルゴリズム選択による柔軟なアセット生成

Create(生成)のプロセスでは、ソニー独自の生成アルゴリズムにより、複数枚の写真からプロダクション品質のフォトリアルな3DCGアセットを生成するクラウドアプリケーション「XYN Spatial Scan」をご紹介しました。
実際のインターフェースとともに、クラウド環境での並行処理や用途別の各生成アルゴリズムの特長を説明したほか、前日にブースを撮影して生成した3DCGアセットを実際にご覧いただくことで、生成の即時性と品質を体感いただきました。
現在は主にバーチャルプロダクションの背景アセットに最適化されたアルゴリズムを提供していますが、今後はその他の映像制作へも応用範囲を広げていける可能性について、多くの来場者から共感を得ました。

Utilize(活用):空間再現ディスプレイ(SRD)での3DCGアセットの確認と高品質レンダラーによるワークフローへの導入提案

Utilize(活用)のプロセスでは、生成された3DCGアセットを、裸眼で立体視が可能な空間再現ディスプレイ「ELF-SR2」でご確認いただきました。 
XYN Spatial Renderer Plugin」の展示では、高いレンダリング画質に加え、ボケの表現やライティングの調整、CG合成といったユーザビリティ機能を、実際の制作現場での活用シーンを交えながらご紹介しました。
描画品質の高さへの評価に加え、既存システムとの親和性や高フレームレート出力などパフォーマンスに関わる質問も多く寄せられ、導入を具体的に見据えた声が聞かれました。

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XYN の空間キャプチャーソリューションで高品質なアセットを生成できる一連のワークフローは、各国の放送局・映像制作業界の関係者から大きな反響を得ました。 ブースにお越しいただいた皆様が、それぞれの現場への導入を具体的にイメージしながら熱心に見学される姿が印象的でした。

ステージプレゼンテーションのご紹介

バーチャルプロダクション向け「XYN 空間キャプチャーソリューション」セッション

4月19日(日)には、バーチャルプロダクションに向けたXYNのソリューション紹介セッションを行いました。当社のThaisa Yamamura(Director of XR Business & Product Development)をモデレーターとして、Samuel Fares(Sony DMPC Manager, Virtual Production Marketing)およびLibor Cevelik(Sr. Product Specialist, Virtual Production)が登壇しました。

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Samuelがマネージャーを務めるDMPC(Digital Media Production Center)は、クリエイターがシーンテスト撮影からカラーグレーディングまでの映像制作プロセスを実践し、新たな映像表現に挑戦できる場としてソニーが提供している施設です。現場の最前線でクリエイターを支援するDMPCのマネージャー、バーチャルプロダクション分野のプロダクトスペシャリスト、XYNのビジネス開発担当者の3名がそれぞれの視点からXYNのソリューションを交えた最新の映像表現について語りました。

セッションでは、「現実空間のキャプチャーと仮想空間での高品位な再現」というビジョンを共有しました。現実空間を高品質な3DCGアセットに変換することで、いかに効率的で高品位なバーチャルプロダクション制作が実現できるか、その全体像を解説しました。

セッションの中核となったのは、「Capture(撮影)」「Create(生成)」「Display(再生)」と続く一連のワークフローになぞらえたソリューションの解説です。

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まずCaptureフェーズでは、「XYN Spatial Scan Navi」で提供するARナビゲーションやヒートマップ機能を活用して現場での撮り漏らしを防ぎ、撮影作業を効率化できる点をお伝えしました。

続くCreateフェーズでは「XYN Spatial Scan」の大掛かりな機材セットアップが不要な手軽さに加え、ソニー独自のアルゴリズムが遠景や複雑な形状を高精細に再現できる点をご紹介しました。光の反射や被写体の質感、空気感までも保持できる点について、実例を交えながら解説しました。

Utilizeフェーズの「XYN Spatial Renderer Plugin」では、物理的に正確な被写界深度によるボケ表現や、実写の被写体とCG背景のライティングを自然に馴染ませる機能をご紹介しました。実際にアセットの編集シーンを再現してデモンストレーションを行い、現場のクリエイティビティを高める具体的な活用イメージをお伝えしました。

こうして生成された高品質なアセットは、バーチャルプロダクションの背景にとどまらず、ゲームやVFX、デジタル展示、産業シミュレーションなど幅広いユースケースへ展開が可能です。Unreal EngineやDisguiseといった外部ツールとのシームレスな連携も進んでおり、企画立案から最終的な映像制作に至るまで、より計画的かつクリエイティブなワークフローが実現できることをご提案しました。

 

XYNとDisguiseによるバーチャルプロダクションワークフローの強化

4月21日(火)には、Disguiseとのパネルディスカッションを実施しました。DisguiseのSolutions Design ManagerであるEly Stacy氏をゲストにお迎え、当社のThaisa Yamamuraがモデレーターを務めました。

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パネルでは、XYNのソリューションとDisguiseのプラットフォームの連携がバーチャルプロダクションのワークフローをどのように進化させるかをテーマに、実践的な意見を交わしました。



前半では、Ely Stacy氏からDisguiseの強みであるレイヤーベースのシステムや、リアルタイムレンダリングをリモートで処理する「Render Stream」について解説がありました。複数のコンテンツエンジンをシームレスに切り替え、複雑なセットアップをシンプルに統合できることの重要性を来場者と共有しました。

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後半のテーマは、XYNとDisguiseの連携です。ソニーからは、空間キャプチャーソリューションが現実世界の自然な質感や水面の反射などを忠実にフォトリアルな3DCGアセット(PLY形式)を生成できる点を強調しました。アセット品質の向上に「3D Gaussian Splatting(ガウシアンスプラッティング)」技術が大きく貢献していることも紹介し、両社のプラットフォームを組み合わせることで広がる表現の可能性について意見交換が行われました。

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さらに、生成したアセットをUnreal Engine向けの「XYN Spatial Renderer Plugin」で読み込み、DisguiseのRender Stream経由でLEDディスプレイに送出するという一連のワークフローをご紹介しました。カメラアングルに合わせたシーンのライティング調整や、特定オブジェクトの色変更といったリアルタイムな調整が可能になることで、実写に近い高品位な背景をより効率的に利用できることを具体的にお伝えしました。


セッションの終盤、Ely Stacy氏から「手持ちのカメラを使い、クラウド処理で手軽に高品質な結果が得られることは、制作のハードルを大きく下げる」とのコメントがありました。空間データの取得から最終的な映像送出に至るまで、両社の連携がもたらす可能性を具体的に示したセッションとなりました。

クリエイターとともに未来のエンタテインメントを共創する

「The Power Behind Your Story」というテーマのもと、XYNは空間コンテンツ制作ソリューションを通じて、撮影から生成、活用へと至る各プロセスをシームレスに繋ぐことで、現場における様々な制約を軽減し、クリエイターの創造性をサポートしていきます。
XYNはこれからも、幅広いクリエイターの皆様とともに映像制作現場の課題解決に取り組み、新たな表現手法の模索を通じて未来のエンタテインメントを共創してまいります。

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■開催概要
NAB Show 2026
会期:2026年4月19日(日)~22日(水) 
会場:米国 Las Vegas Convention Center 
ブース番号:C8401


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