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XYNと探るバーチャルプロダクションの進化
~Pixomondoの現場から~

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Pixomondo

近年、映像制作の現場では、XRや3DCG技術が急速に発展し、制作プロセスに革新をもたらしています。目まぐるしい変化の中で、XYNのソリューションはどのようにしてバーチャルプロダクションの進展に貢献できるのでしょうか。Pixomondoのテクニカルプロダクトマネージャー サマット・アルゴジンが、バーチャルプロダクションの最前線から XYN への期待を語ります。

Samat Algozhin
Samat Algozhin
Pixomondo

皆さん、こんにちは。私はサマット・アルゴジンです。Pixomondoでテクニカルプロダクトマネージャーとして、コンテンツ制作からハードウェア構築まで、バーチャルプロダクション技術の革新に取り組んでいます。 

制作プロセスにおけるXRと3DCG技術の可能性

XRと3DCG技術はバーチャルプロダクションの制作現場に素晴らしい生産性をもたらします。特に、制作計画段階で迅速にコンテンツを作成し、効率的に改良を重ねることができます。 

例えば、バーチャルプロダクションのプリプロダクション段階においては、3DCG技術を用いた現実のロケーションを高解像度でスキャンすることで、カメラの配置やセットの装飾に活用することができます。

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*画像はイメージです。

また、VRヘッドセットを用いることで、クリエイターはバーチャル空間で環境をロケハンし、カメラの配置、セットの装飾、ライティング条件などの重要な決定を行うことが可能になります。

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*画像はイメージです。

XYNのソリューションによって最終作品のクオリティを引き上げる

ー XYNの空間コンテンツ制作支援のソリューションについてどう思いましたか?

XYNのソリューションを知ったとき、制作プロセスに新たな可能性をもたらすと感じました。 ハードウェア面では、高精細な空間画像品質がクリエイターのビジョンを忠実に捉えながら、制作工程を効率化し、スピードアップしてくれます。​

その中でも、XYN Headsetは、4K M-OLEDディスプレイと忠実な色再現技術により、高精細かつ現実感のあるプレビジュアライゼーションをバーチャル空間で実現します。 これにより、監督やクリエイターはリアルタイムで正確な調整を行うことができるため、クリエイティブプロセスが向上し、最終作品の品質も高まると期待します。

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XYN Headset

 

ー 「mocopi プロフェッショナルモード」と「XYN Motion Studio」は、どのように活用されていますか?あるいは、どのように活用されることが期待されていますか?

mocopi®は低コストで使いやすく、多くのクリエイターが手軽に利用できるモーションキャプチャーツールです。セットアップは簡単で、数分以内にプリビジュアライゼーション用のアクションのキャプチャーを開始できます。さらに6点の追加センサーによって精度が向上し、XYN Motion Studioとの連携によって、mocopiはクリエイターに取ってより強力で効率的なモーションキャプチャーツールとなります。 

私たちPixomondoは以前、没入型プロジェクトにおいて「mocopi」を活用し、バーチャルキャラクターをリアルタイムで操作することで、観客とのライブインタラクションを実現しました。mocopiはセットアップが簡単で信頼性も高く、1日にあたり1,000人を超える参加者とスムーズなやり取りを可能にしました。

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*mocopiプロフェッショナルモードの画像イメージです。

ー XYN 空間キャプチャーソリューション(開発中)についてはどのような印象を持っていますか?

XYN空間キャプチャーソリューションは、フォトリアルで高精度なジオメトリの取得を可能にし、ポストプロダクションの効率化を実現できると期待しています。これにより、クリエイターは自身のビジョンの実現に専念することができるようになります。

ー 今後のXYNに期待することは?

現実世界と仮想世界のギャップを埋めることで、XYNは3DCGのクリエイティブにおける制約を取り払います。また今後拡張を続けるソリューション群は、空間コンテンツ制作に新たな革新をもたらすと期待しています。