Refactor Games社がmocopiのプロフェッショナルモードとUnity SDK(mocopi receiver plugin for Unity)を活用し、スポーツアニメーションをリアルタイムで制作する手法をご紹介します。
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Regactor Games社の課題
Football Simulator(アメリカフットボールのゲーム)の開発を手掛けるRefactor Games 社にとって、アルなフットボールゲームを作る上で、選手の動きはとても大切です。タックル、ダイブ、キャッチやセレブレーションといった動きを物理演算に基づき正確に再現することに力を入れています。
開発チームは多くのアニメーション素材やモーションデータを持っていましたが、表現の幅に限界を感じていました。既存の素材では、求めていた独自性や自然さを出すのが難しく、素材が豊富でも、すぐに修正したり、新しいアイデアを取り入れたり、ゲームの動きに合わせたりするのが難しい状況でした。
社内で求めていたソリューション:
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インパクトのある独自のモーションをすぐに作れること。
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試行錯誤の高速で繰り返せること。
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Unityへ直接データ伝送でき、制作フローを構築できること。
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タックルなどの激しい動きから繊細な動きまで、あらゆる動きを高精度でキャプチャーできること。

mocopi プロフェッショナルモードが提供するソリューション
ソニーの12点のセンサーを用いたモーションキャプチャーシステム「mocopi プロフェッショナルモード」を導入し、Unity SDK (mocopi receiver plugin for Unity)で業務のフローを構築しました。
mocopi プロフェッショナルモードでは、上半身の動きを6点の場合に比べて細かくトラッキング可能です。これにより、スポーツアニメーション特有の表現も捉えやすくなりました。
- 胸を使うタックルや衝突
- 投球と捕球の動き
- 腕全体を使った喜びの表現やリアクション
- 脚と腰の関節を使うジャンプ、ダイブやターンなど
mocopiのセットアップは場所も時間も最小限で済むため、アニメーション制作が手軽に行えます。オフィスやロケ先でモーションをモバイルデバイスで記録して、Unityに直接送りました。これにより、チームは動きのアイデアをすぐに試して、そのままゲーム内でテストすることができました。
得られた成果
迅速な開発:モーションキャプチャーからテストまでを、1日でUnity内で完了できる。
クリエイティブの柔軟性:外部コンテンツに頼らず、必要な時に新しいアニメーションを自社で作成できる。
ゲームプレイの質の向上:社内独自のゲーム物理とシステムに合わせた動きを実現できる。
ワークフローの拡張性: 開発、プレビジュアライゼーション、アニメーションのブラッシュアップなど、様々な用途に繰り返し使用できる
Refactor GamesのCEO、ネイサン・バーバ氏のコメント:
「mocopiは非常にシンプルです。バンドを装着してアニメーションを記録するだけで、システムに直接ライブアニメーションが送られます。スタジオでも自宅でも、わずか20分でコンテンツを再録画し、インポートしてテストできます。」
次の取り組みは?
ゲーム開発会社のRefactor Games社は、mocopiを継続して活用し、既存のライブラリにはない独自のゲームアニメーションを制作しています。将来的には、ユーザーがゲーム内でオリジナルの動きを作り、共有できるような、プレイヤー主導のアニメーション機能も視野に入れています。
mocopiは、小規模スタジオにとって、モーションキャプチャーや既存素材に代わる選択肢となり得ます。開発速度を維持しながら、カスタムコンテンツ制作を可能にするシステムと言えるでしょう。
関連動画
*mocopiの6点版を使用した際のインタビュー映像になります。
Refactor 公式ウェブサイト: Refactor Games
Refactor Steamページ: Steam Curator: RefactorGames
Refactor 公式アカウント: @RefactorGames