2025年1月31日、ソニーシティみなとみらいにて、シーメンス主催のグローバルイベント「Go Immersive 3D」(世界11拠点で開催)の日本イベントを、ソニーはパートナー企業として共同開催いたしました。国内の産業機器製造メーカーなど、設計業務に関連するお客様やパートナー企業から約80名が参加しました。

このイベントでは、シーメンスとソニーの協業によって実現される没入型エンジニアリングをテーマに、業界ソフトウェアであるシーメンスの NX™ Immersive DesignerとソニーのXRヘッドマウントディスプレイ技術の活用について講演とデモンストレーションを行いました。
なお、シーメンスとソニー㈱は、CES2024にて、両者のハードウェアとソフトウェアの統合におけるパートナーシップを発表しています。
シーメンス株式会社様からの開演のご挨拶
イベントの冒頭では、シーメンス株式会社代表取締役兼CEO 堀田邦彦氏からご挨拶いただきました。その中で、シーメンスの手掛けるデジタルツインによってモノづくりのスピード感を向上させ、上流の設計から下流の製造までを一貫してサポートするインダストリアルメタバースの取り組みをご紹介いただきました。また両社の歴史に触れながら、共同開発を経て実現した今回の新製品発表会が「歴史的にも意味がある」と本イベントへの期待を表明されました。

パートナーシップにかける技術リーダーたちの思い
今回ビデオメッセージで登場したシーメンス開発責任者のBob Haubrock氏と、ソニーXR技術責任者の天辰誠也は、シーメンスとのコラボレーションが企画構想・開発を1からともに行い約4年の歳月の中で、技術者がUS、UK、日本を行き来しながら議論を重ねて作り上げたことを万感の思いで語りました。また、「これまでの設計プロセスは2DCAD+3D viewer」であるが故に手戻りも多い作業プロセスであったのが、真の3DCADでの設計が可能になることでの業務の効率化が期待される」と述べました。


NXイマーシブエンジニアリングによってもたらされるイノベーション
続いて、シーメンス堤氏から、イマーシブエンジニアリングの紹介がありました。「設計をイマーシブにすることで何が実現できるのか」設計CADデータをVR用に変換する手間や、切り離されたデータから、元のデータへ戻って編集する作業から解放され、ワークフローの時間短縮が可能になる。また、常に最新で信頼できるCADデータにバーチャル空間のどこからでもアクセスできることで迅速な意思決定をサポートできることを提示いただきました。
イマーシブエンジニアリングで提供されるNX Immersive Designerやその他の機能は、ソニーのヘッドマウントディスプレイの組み合わせにより、複雑なIT構築の手間を省き、本格的なイマーシブエンジニアリングを実現されている点を力説いただきました。


フィジカルとバーチャルをシームレスにつないだ先にある感動を求めて
セッションの後半では、ソニー側の企画マーケティング担当する伊集院と設計リーダーの米田がそれぞれの立場からこのコラボレーションの意義とHMD開発の裏側について語りました。
ソニーグループのビジョンで掲げている「クリエーターに近づく」や「フィジカルとバーチャルをシームレスにつなげる仮想的な世界の実現」の具現化の一つともいえる今回のコラボレーションの取り組みは、XR事業のみならずソニーグループとして目指す姿であることを述べました。
また、開発エンジニアである米田自身がこれまで経験してきた設計ワークフローで起こる課題を踏まえ、「目指したい究極の設計環境とはどういうものか」や「重要視すべきユーザーエクスペリエンスが何か」について触れ、設計結果を即座に等倍立体表示し、直接編集が可能であること、NX CADのUIや使い勝手を踏襲すること、設計者のワークフローに自然に溶け込むことなど、説得力を持って話しました。その実現のために今回のHMDでこだわった点として、「長時間の装着が可能な快適性」や「ディスプレイ中央の描画だけではなく周辺まで高解像度を維持すること」、そして「CADに特化したコントローラーデザイン」を挙げ解説しました。従来のCAD設計と比べ、本ヘッドマウントディスプレイを使用することで最大約30%の時間効率化を実現したケースもあり、革新的な設計環境づくりに挑戦し続けることを宣言しました。


最後に参加者には実際に本製品のデモを体験いただきました。イベント後のアンケートでは「今までにない新しいプロダクトなので、実際に体感できてイメージが大きく膨らんだ」や「モノづくり業界の課題を解決する商品・製造業の今後を変える未来を感じる製品だった」といった声も多くいただき、今後につながる大変有意義なイベントとなりました。
シーメンスのNX Immersive DesignerとソニーのXRヘッドマウントディスプレイ (SRH-S1)は、2025年1月23日よりシーメンスから受注を開始しました。デジタルツインを活用したモノづくりの革新に貢献することが期待されています。


・本記事のイベントで紹介された XRヘッドマウントディスプレイ (SRH-S1)は、ソニーの 空間コンテンツ制作支援を行う新たなブランド「XYN(ジン)」におけるソリューション群の1つです。本モデルは特に産業用途での活用を想定しています。
・NX Immersive Designer向けソニーXRヘッドマウントディスプレイは、シーメンスより購入できます。この製品に関する詳細はこちら、またお問合せに関してはこちらからご連絡ください。
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